若手女性向け研修で伝えたいこと
- ono chizuru

- 10月14日
- 読了時間: 2分
2003年の春、私はアナウンサーになりました。
念願だった“ アナウンサー ” 。
ですが、ときは超・就職氷河期。
当時その局の女性アナウンサーの雇用は
「5年間の契約社員」でした。 (男性アナウンサーは正社員…)
入社から丸3年が経ったとき
部長が私に言いました。
「異動の可能性も含む正社員になるか、
あと2年このまま契約アナウンサーを続けるか」

・・・私の答えはそのどちらでもありませんでした。
数日後、 私は部長に3つのことを伝えました。
①私はこの会社を2年ではなく、あと1年で辞めること
② 契約社員という立場を経験してみて、この雇用体系は結果として 会社のためにならないのではないかと感じた想いとその理由
③次に採用する人は、正社員にしてほしいということ
その訴えがアナウンス部長から取締役に伝わり、
25歳の契約社員が 取締役と面談することに発展しました。
アナウンサーが非正規雇用であることが
どんな影響を生み出すと感じているかなど 自分の想いを正直に伝え、
その想いが届いたのか
その翌年の募集からアナウンサーの募集要項に 「正社員」と書かれるようになりました。
私がその局を後にしてから暫く経った時、 あの取締役から電話が。
「あの時、君の声を聴けてよかった。 おかげで良い女性アナウンサーを採用できているよ。 ありがとう」
どうせ私が言っても変わらない、ではなく
必要だと思うことを伝えてみる。
その勇気と行動で
誰かの未来がよくなるかもしれない。
そんな小さな女性社員時代の経験が
今の私を創っています。
今日も若手の社員さんたちに その想いを伝えてきます。




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