2003年の春、私はアナウンサーになりました。 念願だった“ アナウンサー ” 。 ですが、ときは超・就職氷河期。 当時その局の女性アナウンサーの雇用は 「5年間の契約社員」でした。 (男性アナウンサーは正社員…) 入社から丸3年が経ったとき 部長が私に言いました。 「異動の可能性も含む正社員になるか、 あと2年このまま契約アナウンサーを続けるか」 ・・・私の答えはそのどちらでもありませんでした。 数日後、 私は部長に3つのことを伝えました。 ①私はこの会社を2年ではなく、あと1年で辞めること ② 契約社員という立場を経験してみて、この雇用体系は結果として 会社のためにならないのではないかと感じた想いとその理由 ③次に採用する人は、正社員にしてほしいということ その訴えがアナウンス部長から取締役に伝わり、 25歳の契約社員が 取締役と面談することに発展しました。 アナウンサーが非正規雇用であることが どんな影響を生み出すと感じているかなど 自分の想いを正直に伝え、 その想いが届いたのか その翌年の募集からアナウンサーの募集要項に 「正社員」と