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  • 執筆者の写真ono chizuru

ほめサプ③ほめる文化をつくる



少し前、友人と一緒にいるときに

その子に仕事の電話がかかってきました。


隣で何となくその話ぶりを聞いていたら

声のトーンや言葉づかいがとても優しくて

素敵だなと思い、


電話が終わった後に

どんなところでそう思ったのかを

その子に伝えたら


自分を肯定してくれているようで

嬉しいと言われ、

そう言ってもらえて私も嬉しくなりました。


そんな小さな実体験を繰り返しながら

今「ほめる」ということに

とても興味を持っています。


前々回は ほめることの大切さ

前回は ほめるための準備を

お伝えしました。



今回は、

具体的にどうしていくのがいいのか

ほめる文化の作り方を考えます。


ポイントは


自分と相手の

自尊心を満たす


ということです。
















①自分の自尊心がまず大切


人をほめるために一番大事なのは

「自分で自分をまずほめる」


根拠なんてなくていい。



相手のことをほめられた自分って

さすがだな。とか


今日も会社でちゃんと仕事して

えらいな自分。とか


身体を思ってしっかり休息をとってあげて

マネジメント能力あるな、自分。とか


自分のダメなところや

嫌なところって

自分が一番わかっているけれど

それは前回お伝えした

「集中力と焦点」で、

目先を変える努力をしてみる。


全ての源は「自分自信」です。



②相手の自尊心を満たす


アメリカの最も著名な心理学者の一人

ウィル・シュッツ博士にると


人には自尊心に関係する3つの欲求を

満たしたいという思いがあるそうです。

自己重要感:大切な存在として認めて欲しい

自己有能感:できる人間として認めて欲しい

自己好感 :好かれたい


この3つを満たすためにすべきこと、


ほめ育財団の道下先生によると

「ほめシート」を作成して具体的に

直筆で書いて渡すのがいいそうです。

書く内容は下記の3つ。


①「ありがとう」を具体的に伝える


②「成長したな すごいな 助かったな」

を具体的に伝える


ただ「いつもありがとう」だと

漠然としているので響かない。


50文字くらいの文章で

どんな行動を評価したのか

具体的に伝えるようにしましょう。


③「期待していること」


上司として本当に相手に伝えたいのは

こちらが多いと思います。


期待していること

=いままだ出来ていないこと


ある側面からみたら

叱りポイントにもなり得ます。


ですが それを言い方を変えて

「期待」と記して具体的に伝える。



ほめて自尊心を満たされると


そう言ってくれた相手のことを

人は「好きだな」と思います。


好きな相手の言うことは

耳に入りやすい。


だから期待されていることに向かって

頑張ろうと思えるわけです。



「ほめる文化」は急にはつくれませんが


意識してほめポイントを探す事に焦点をあて

毎週必ずそのシートを渡すとか


思いつきや自分の感情に任せるのではなく

ほめる基準を設けるとか


そんな仕組みをつくって

面倒くさがらずに続けて行くことが

大切になってきます。



ちなみに

この「書いて渡す」という方法、

リッツ・カールトンでも

「ファーストクラス・カード」として

取り入れられていて


スタッフ間のコミュニケーションツールと

なっているだけでなく、

カードを渡す前にコピーして

オリジナルは感謝を伝えたいスタッフに

コピーは人事にまわして

頑張っている社員を正当に評価する方法の

ひとつとなっているそうです。


積極的に具体的にほめる

それが紙にカタチとして残る


そんな文化が会社の中に広がると

自己重要感や自己有能感が

社内に溢れて素敵ですよね。



上司の皆さん

積極的に具体的に部下を褒めて

あげてください。



けど

ものすごく仕事を頑張っていて

一番ほめてもらいたくて

一番それに飢えているのは


きっと上司や経営者のほう。



社長や上司に対して

ありがとうと思ったこと、

それを感謝の言葉として

文字にして渡したら


きっと本当にとても喜ばれます。







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