吉野弘さんの
「 祝 婚 歌」という詩があります。
以前、友人の結婚式に参列した時に
人前式で新郎のお母様が朗読されていて
とても印象的で今でも心に残っています。
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二人が睦まじくいるためには 愚かでいるほうがいい 立派過ぎないほうがいい 立派過ぎることは,長持ちしないことだと 気づいているほうがいい
完璧をめざさないほうがいい 完璧なんて不自然なことだと うそぶいているほうがいい
二人のうち どちらかが ふざけているほうがいい ずっこけているほうがいい 互いに非難することがあっても 非難できる資格が自分にあったかどうか あとで疑わしくなるほうがいい
正しいことを言うときは 少しひかえめにするほうがいい 正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと 気づいているほうがいい
立派でありたいとか 正しくありたいとかいう 無理な緊張には色目を使わず ゆったりゆたかに 光を浴びているほうがいい
健康で風に吹かれながら 生きていることのなつかしさに ふと胸が熱くなる そんな日があってもいい
そしてなぜ 胸が熱くなるのか 黙っていてもふたりには わかるのであってほしい
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この詩には
夫婦だけではなく
日々の人とのコミュニケーションの中で
取り入れられることが
たくさんあるなぁと身に沁み、
特に
正しいことをいうときは
少し控えめに…のくだりが
心に刺さりました。
ついつい理詰め
しちゃいがちなんですよね〜、私。
そんな私のようなタイプの方に
ぜひオススメしたい
理詰め防止の魔法ワードが
先日読んだ本に書かれていましたので
シェアします。
アメリカの歴史上
もっとも偉大な政治家のうちの一人
ベンジャミン・フランクリンが自叙伝の中で
自分の意見を相手に伝える時に
使っていたワザを紹介しています。
それは
自分の意見をいう時は控えめに
少し自信がなさそうに振る舞うといい
ということ。
「絶対」とか「間違いなく」というような
自説を肯定する言葉は使わず
「私が思うに」
「私が理解したところでは」
「こう思われる」
「こう考えるべきではないか」
「こう想像する」
「私が理解したところでは」
「私が間違っていなければ」
こんなワードを使うことが
控えめにしつつも
自分が進めたい方策を
相手に納得させるのに大いに役立った
とのこと。
言葉や言い回しには
相手の抵抗や嫌悪を誘発する引き金にも
なり得るパワーがある
その力の大きさを
知っておかなければならないですね。
正しいことをいう時は
魔法の言葉を使って
控えめに。
肝に銘じマス
長文にお付き合いいただき
どうもありがとうございました。
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